CITRON.

のん気で内気で移り気で。

まゆつば工房

本当にあったことなのか妄想の産物なのか、書いててわからなくなったもの。

眠れなかった夜のために。

朝、誰よりもはやく出社して、トイレでまぶたに黒目を描き込んだ。 結局のところ、昨夜から今朝にかけて2時間しか寝ることができなかったのだ。 citron.hatenablog.com 若い頃ならいざしらず、今、この年齢での「2時間睡眠」はけっこう心もとない気がする…

女の人成分少々。

昨日まででほぼ終息していたセキがまた出てくるようになった。実に不思議だ。 昨日から今日にかけて、なにか急激な環境の変化があったのだろうか。 考えてみると思い当たるところがなくはなく、そういえば今日、旅行に行っていた娘が帰ってきたのである。 娘…

あなたは文庫本。

会社からの帰り道、つくみずの『少女終末旅行』の最終巻を買う。 帰宅したら早々に寝る準備を整え、風邪薬をのみ、うっすーいお酒で体を温めながら、眠たくなるまで映画を観ることにする。ちなみにその映画とは、ジム・ジャームッシュの『パターソン』で、火…

駅ナカ・スイーツ大実験。

ウチの娘は勉強をするのが大の苦手だというのに、今週はテスト期間なのである。 その上、最近になって塾通いを始めたりしたものだから、帰宅時には生気のようなものが抜けきった、カサカサのパサパサになっている。身体の動きものろのろとしていて、言葉数も…

ある意味それは魔法の言葉。

その言葉を口にするたび、なにやら口の中がモヤモヤとしたような、何か、取るに取れない異物が残ったような、そういう気持ちになるのである。それは、ゆで卵のカラをむいていて、薄皮がどうしても取れない時の気持ちに似ているかもしれない。 ちなみにそれは…

イケブクロ、メジロ、タカダノヴァヴァ。

これは前回の続きでも何でもないのだけれど、たとえば「オーバードライヴ」という言葉のカッコいいところは、やはり「ヴ」なのではないかと思う。「ば」行の文字の多くは、「ヴ」に置き換えるとカッコよさ、おしゃれさが倍増するのはよく知られていることだ…

桃源郷オーバードライヴ。

ちょうど、親指と人差し指で輪っかを作ったくらいのサイズ感で、お風呂にドボンと投入すると炭酸ガスがしゅわしゅわと出てくるタイプの入浴剤が、今、悩みのタネなのである。 今使っているそれ系の入浴剤が、桃の香りのものなのだが、この香りというのが、な…

彼女にはお見通し。

現役女子高生であるところの娘が何が好きか、どういうものを喜ぶのか、そういうことは年々わかりにくくなっていて、それはまあ、そういうものかもしれないなと思うのだ。そもそも性別も違うし、年齢だってうんと違う。親子ほど(いや、実際に親子なのだが)…

今日の彼女のスケジュール。

本剤には、はじめ、点眼口にアナがあいていません。ご使用前に、キャップをねじ込み、アナをあけてください。 ……というのが、今使っている目薬の袋に書いてある説明で、これを読むとやはり思ってしまうのが、「なぜアナが漢字ではないのか」ということなので…

オールレンジ市原市。

千葉県には市原市というところがあって、ふと思うと、この「市原市」という3文字はなかなか味わい深い並びになっている。 市の名前に「市」という文字が入っている。そのうえ、字数や配置の関係で、 市原市 ……は、左から読んでも右から読んでも「いちはらし…

しんどい。

「しんどい」という言葉の意味は、「骨が折れる。つらい。くたびれる」といったあたりになるのだろうが、その語源は「心労」が転じたもの、という説と「辛労」が転じたもの、という説があるらしい。少なくとも、手元にあるふたつの辞書には、それぞれ「心労…

イスカンダル。

イスカンダルというのは宇宙の彼方にある惑星で、宇宙戦艦ヤマトはそこに何かいいものをもらいに遠路はるばる旅をするのである。 ……というのが僕の『宇宙戦艦ヤマト』観のほとんどすべてと言っていい。あれだけ有名な作品を、あまり観た記憶がないのである。…

極まる月。

月初で、(会社員的なカウント法では)週末。 はじまりなのに、もう終わり。 (だからなんなんだ、という話ですね) いよいよ12月。師走である。またの名を極月ともいうらしい。 極まる月、だ。 「究極」とか「極妻」とか、「極」という漢字はなんともピリピ…

ボジョレーを飲みながら。

「車内で暴れているお客様への対応をしておりましたため、到着が遅れましたことをお詫びいたします」 ……というアナウンスが流れる夜の通勤電車内。 車内トラブルについて、「暴れている」というような、そういう具体的な言い方をしていたっけ、今まで。 と、…

すでに若干壊れてる。

月曜日に傘が壊れ、火曜日にズボンのファスナーが壊れ、じゃあ今度は何が壊れるんだ、と、びくびく過ごしていた水曜日。 木曜日になった今、なるべく冷静に、なるべく詳細に、昨日の出来事を思い返してみても特に壊れたものはなかったように思われる。少し目…

ラーメン食べたい。

先月から続いていた「なんだかやけに飲み会が多いデイズ」がようやく落ち着いた。 とはいえもう11月である。もうそろそろ忘年会の話が出てきそうな頃合いだ。 ところで、なぜ人は、わざわざお金を払い、運が悪ければ翌日の体調を崩す可能性もあるというのに…

銀河鉄道停電中。

「……なお、この電車は、諸事情により、行き先を変えることがございます。ご了承ください」 今まで数え切れないほど乗ってきた通勤電車で、こんなアナウンスが聞こえてきた。もちろん、初めての経験だ。 ……行き先を、変える? ゆっくりと走り出す電車。 夜な…

眠れぬ夜のために。

なかなか眠れないとか、眠っていてもすぐに起きてしまうとか、そういう夜がたまにある。というか、今晩がそういう日なのである。 そういう時には、ついついそばで寝ている犬を眺めたりなでまわしたりする。今宵の我が愛犬は、うっすらと目を開けて眠っている…

心やさしき大怪獣。

風邪っぽい感じがなかなか抜けないので、今日は極力寝て暮らす。 ……「ネテクラス(寝て暮らす)」という言葉の響きは、なんとなく怪獣の名前っぽいような気がする。 「大怪獣ネテクラス」 巨大な体をもてあまし、移動するだけで様々なものを破壊してしまうが…

バースデー変更計画。

10月1日は「コーヒーの日」であり「眼鏡の日」でもあるらしい。 豆をごりごりと挽いてコーヒーを淹れているにもかかわらず、毎回「……コンビニのコーヒーのほうがいいにおいがするような気がする」などと首をかしげたり、常に複数の眼鏡を取っ替え引っ替えし…

知らないあなたがフラストレーション。

結局のところ、今朝もあの二人はいなかった。残念な気持ちにもなるし不満にもなるが、それはこちらの身勝手な感想である。いつか、なにかのタイミングがそろうようなことがあれば、また見てみたいものだ。 男の子と女の子のコンビで、男の子が関西弁でなにか…

知らないあなたがイリュージョン。

あれは幻だったのか。 「一度、一度だけでいいからナマで見てみたい、ああ」というような僕の悲痛な心の叫びが見せた幻影だったのか。 妄想癖のある自分の性質を考えると「ありうる。こいつ(僕ですね)ならやりかねない」と思いそうになるのだが、さすがに…

知らないあなたがモチベーション。

もしかしたら、今朝、通勤途中の公園で見かけた二人組は、いわゆる「漫才の練習をしている若手コンビ」というやつではないのだろうか。 なんてことだ。一度ナマで見てみたいと思っていたのだ。 今日は見て見ぬふりをして通り過ぎたけれど、内心は興味津々だ…

勇者はぼんやり腕を組む。

時間を見つけてはコツコツと進めている『ドラゴン・クエストXI』がなかなか終わらない。 極力、ネットの攻略情報などに頼らずに冒険しているので、自分のいる位置が物語的にどれくらいのところなのかハッキリとはわからないのだが、とはいえそろそろかな、と…

ミサイルのある日常。

朝の通勤電車の中で、YouTubeの動画を観ようかやめようか迷っていたのだ。あまり外で動画を観る習慣がないので、今、動画を観た場合、それが僕に与えられたデータ通信量にどれだけの影響を与えるのか予想がつかない。ちなみに動画は約20分。とてもたくさんの…

今日の日和は。

雨が降ると思い長い傘を持って出社したにもかかわらず、結局、出番のない傘をそのまま持って帰るような日。つまり今日のような日に名前をつけようと思う。 使いもしない傘を輸送しただけなんて悔しいではないか(そうでもないですか?)。あえて使わない傘を…

プリーズ夢占い。

理由はわからないが、「今すぐペンネームをつけなければ」と決意した。 ……という夢を見た。 夜中に目を覚まし、「これって夢占い的にはどういうことなのよ」などと思いつつ、枕元に置いてあるメモ帳が開かれた状態であることに気づく。もしやと思い開かれた…

夜中の世迷い言に小沢健二を少々。

「せかいのおわり」というと、いまだにミッシェル・ガン・エレファントの『世界の終わり』をまっさきに思い出してしまい、「まあ、しょうがないよな、同じ名前なんだし」などと思いつつ調べてみると、ミッシェル~のデビュー曲である『世界の終わり』はもう2…

美しき数十人。

会社から帰る電車の中、ふとやることがなくなった時、たとえば、目が疲れていて本を読む気が起きず、音楽でも聴こうかと思っても無線接続のヘッドフォンの電池は切れている、というような時に、とりあえず眉毛を抜いてみることにした。 僕の眉毛は無駄に元気…

消失したものは。

会社のトイレで個室に用があるとき、けっこうな確率で待ち行列に出くわすことがある。僕はどちらかというとノマド派で、行列に並ぶよりは他のフロアの空きトイレを探す道を選ぶのだが、今回言いたいのはそこではない。 トイレの空きを待つ人は、かなり高い割…