CITRON.

のん気で内気で移り気で。

2017-01-01から1年間の記事一覧

平熱通信。

「あの、クッタというカップ麺を食べると、本当に「食ったあ」と言いたくなるのだろうか。気になって仕方がないのだが」 ……突然、娘がそんなようなことを言い出した。ちなみに昨日の夜、特に脈絡もなく、である。 そんなわけで、今日は朝の7時からコンビニ…

徐々に教えてホロスコープ。

朝、ぼんやりとテレビを観ていたときのことである。 たまたまチャンネルをあわせた二つの番組で、星占いのコーナーの結果がほとんど同じだったのだ。それがわかったときはかなり驚いたものの、ふと思うと、占っている星座が同じであれば、結果が同じになるほ…

現状再確認。

とにかく何かを整理するという才能がない。 この荒れ地をなんとか開拓し、文化的な生活ができるようにしたいとは常々思っているのだが、なかなか上手くいかない。 ここからは様々な物が発掘される。 それらの中にはゴミもあればちょっとした掘り出し物もある…

おさまらないまま次号につづく。

今日で一応、仕事納めということになるのだが、実質的にキリよく納まったのかというとなかなか微妙なところだ。これはできれば避けたい事態であった。6日間の年末年始休暇をはさんだ来年、去年の仕事の進捗状況についてしっかりと思い出せる自信がない。そ…

「27」。

明け方、足がつって目が覚める。 まずは左足、続いて右足が徐々に、じわじわと、しかし着実につっていき、僕としては確定された未来としての痛みをただ待つしかない。足がつることで腹立たしいことは、痛みそのものよりもこの「なすすべがない」感じなのであ…

間接的親孝行。

「お待たせしました」 ……から始まる開会宣言とともに、ようやくクリスマス・プレゼントを要求された。それほど心待ちにしていたわけでもないのだが、まあ、片付いた感はある。 面白いといってはいけないのかもしれないが、娘は親にあまり高額なプレゼントを…

クリスマスとはなんだ。

「たいへん申し訳ありませんが、今しばらくお時間をいただきたい所存です」 昨日のケーキの残りを食べながら、娘はそう言うのであった。 殊勝なセリフのわりには、あまり申し訳なさそうな顔はしていない。 どうでもいいが、明日欲しいものが決まったとして、…

前代未聞のクリスマス・イブ。

「えー、残念ながら、今日のこの日まで、欲しいプレゼントを絞り込むことができませんでした。よって明日は、クリスマスのお祝いというよりは、ケーキを食べる日、ということにしたいと思います」 ……昨夜そういうアナウンスがあり、今日は「ケーキを食う日」…

私は貝にならざるを得ない。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を観た。 つまり、これからしばらく、この作品についてのネタバレ発言をぽろりとしてしまわないように、細心の注意を払いつつ生活しなければいけないということだ。 「こういうことがある」と言ってしまうのがネタバレ…

バニー・マン、カミング・スーン。

「僕の病気は治るものではないので、なるべく進行を遅らせる努力をして、大変な病状になる前に僕の寿命が尽きればこちらの勝ち。……最初の主治医の先生は、そんなことを言ってました」 そう僕が言うと、現在の主治医(女医。ちょっと美人)は「そうです。その…

ファン活動は週一回。

何か月か前、突然壊れてしまったコーヒー・メーカーの代わりに、電気ポットを買った。 我が家において、豆から淹れるコーヒーを飲むのは僕だけなので、わざわざコーヒー・メーカーを買いなおすよりも、汎用性の高いポットを導入したほうが便利なのではないか…

ブザー以外は、別に。

これといって何もない日、というものがある。 というか、だいたい毎日がそういう日なのではないだろうか。 何もないといっても、朝は電車に乗って会社に行き、昼は会社で仕事をして、夜に電車に乗って帰宅しているわけで、その間に何もないわけではない。た…

やっかいなシームレス。

どこかで話したこと。話そうと思ってやめたこと。文章に書いたこと。書こうと思ってやめたこと。 ……そういう言葉たちが、自分の頭の中に境目なくたまってきているような気がする。どちらかというとこれは最近の傾向で、以前ならきっちりとパーティションで分…

なんとなく明治派。

アーモンド・チョコレートを食べ終わり、名残惜しさを感じつつ空箱をつぶす時に毎回思うのだが、箱に残った香りはアーモンド・チョコレート本体よりいいような気がする。 「も、もしかすると、箱の内側に、もっといいチョコレートを薄く塗りつけているのでは…

イケブクロ、メジロ、タカダノヴァヴァ。

これは前回の続きでも何でもないのだけれど、たとえば「オーバードライヴ」という言葉のカッコいいところは、やはり「ヴ」なのではないかと思う。「ば」行の文字の多くは、「ヴ」に置き換えるとカッコよさ、おしゃれさが倍増するのはよく知られていることだ…

桃源郷オーバードライヴ。

ちょうど、親指と人差し指で輪っかを作ったくらいのサイズ感で、お風呂にドボンと投入すると炭酸ガスがしゅわしゅわと出てくるタイプの入浴剤が、今、悩みのタネなのである。 今使っているそれ系の入浴剤が、桃の香りのものなのだが、この香りというのが、な…

彼女にはお見通し。

現役女子高生であるところの娘が何が好きか、どういうものを喜ぶのか、そういうことは年々わかりにくくなっていて、それはまあ、そういうものかもしれないなと思うのだ。そもそも性別も違うし、年齢だってうんと違う。親子ほど(いや、実際に親子なのだが)…

今日の彼女のスケジュール。

本剤には、はじめ、点眼口にアナがあいていません。ご使用前に、キャップをねじ込み、アナをあけてください。 ……というのが、今使っている目薬の袋に書いてある説明で、これを読むとやはり思ってしまうのが、「なぜアナが漢字ではないのか」ということなので…

そもそもこの文章がすでに。

よそのフロアで仕事をしている会社の先輩から社内メールが来る。 先週、仕事の都合で出席できなかった忘年会で、けっこう大きな発表があったのである。そういう噂は聞いていて、気にはなっていたのだ。 メールには、その発表されたことの内容と、それについ…

冬の灯台もと暗し。

僕はわりと早起きで、朝というか深夜というか、4時くらいにはとりあえず目を覚ますことにしている。 元々は夜型生活愛好家だったのだが、せまい我が家で、 「あわただしい生活の中で、少しでもいいから、静かに、一人きりで、孤独を楽しむ時間が欲しいぜ」 …

遠目に見ればだいたい同じ。

とある文庫本を読んでいて、僕は、前後の文脈から推測しないと「綱」と「網」を正しく読み分けられないことを確信した。 「綱」が「あみ」。 「網」が「つな」。 あ、間違えた。 「綱」が「つな」。 「網」が「あみ」。 ……書いてて混乱してきた。

オールレンジ市原市。

千葉県には市原市というところがあって、ふと思うと、この「市原市」という3文字はなかなか味わい深い並びになっている。 市の名前に「市」という文字が入っている。そのうえ、字数や配置の関係で、 市原市 ……は、左から読んでも右から読んでも「いちはらし…

シンドイふたたび。

朝、トイレに行きたくて目が覚めたにもかかわらず両足がつっているという状況に、ああやれやれ、しんどいなあ、とフトンの中でため息をつくのであった。 綿密な計画を立てていたわけではないが、なんとなく予定していた外出をするのもやんなったし、昨日、少…

しんどい。

「しんどい」という言葉の意味は、「骨が折れる。つらい。くたびれる」といったあたりになるのだろうが、その語源は「心労」が転じたもの、という説と「辛労」が転じたもの、という説があるらしい。少なくとも、手元にあるふたつの辞書には、それぞれ「心労…

ずびし。

仕事の合間、トイレに行こうとしていた僕は、背後から「ずびし」と背中を突かれたのだ。 その感触から推測すると、僕の背中を突いたのは人差し指2本。「ずびし」というのは動作音ではなく口から発せられた音声だ。 背後から忍び寄り、「ずびし」と言いなが…

ルーズ。

単語の意味としては悪くない内容のものも含まれているのに、やはり「ルーズな人」と言われるとあまりほめられた気はしないような気がする。 ふと自分を点検してみると、全面的にそうなのかどうかは置いておいて、ルーズなところはわりと多めのように思われる…

イスカンダル。

イスカンダルというのは宇宙の彼方にある惑星で、宇宙戦艦ヤマトはそこに何かいいものをもらいに遠路はるばる旅をするのである。 ……というのが僕の『宇宙戦艦ヤマト』観のほとんどすべてと言っていい。あれだけ有名な作品を、あまり観た記憶がないのである。…

月がきれい。

会社からの帰り道、マンションとマンションの間のせまい夜空に、ぺかぺかと光る月が見えた。 そういえば、何日か前にウルトラだかスーパーだかアルティメットだかマーベラスだかデリシャスだか、とにかく大きな月が見えたらしい。 今宵の月は、もう通常サイ…

夢から覚めない。

それにしても、期末試験の当日であるにも関わらずまったく勉強をしておらず、なすすべもなく呆然とするという夢を、いつになったら見なくなるのだろう。 忘れた頃にやって来るこの夢には、いまだに、僕を寝汗でぐしょぐしょにするくらいの心理的インパクトが…

ああ心配で眠れない。

来週、シフト勤務があるようで、そうなると忘年会に出席することができなくなる。 まあ、これはもういわゆるひとつの「作業優先」というやつで、そういうこともある、というところなのだが、問題は時間帯なのだ。 今回のシフト勤務は、おそらく、午後2時く…