CITRON.

のん気で内気で移り気で。

夏の魔法。

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三連休もそろそろ終わろうとしている。
個人的な感想を書くと、この三連休は実に「わけがわからん」ものであった。

連休中に時間をかけて探してやろうとしていた本(小説数冊、マンガ数冊)は、結局のところみつけることができなかった。今日はあと数時間あるので、あきらめるにはまだはやいかもしれないが、この狭い我が家であとどこを探せばいいのかわからないというほど徹底的な調査をしたつもりなのである。残り時間があと100時間あったとしても、どこを探していいのかわからない。

そうなると可能性として考えられるのは、「家族が処分してしまった」というセンである。
以前、処分する本と残す本を分別して箱に入れていたら、家族が誤って残す本の方をブック・オフに持って行ってしまったことがあるのだ。これはまったく不幸な事故である。誰も悪くはない。ただ、僕のお気に入りの本がひと箱分、他人の手に渡ってしまっただけのことだ。

一応、家族に確認してみると、そういうことはしていないという。まあ、さすがに、整理されて箱に入っているというわけでもない本を売りに行くことはないだろう。

というわけで、捜索は打ち切られ、事件は迷宮入りになることが確定した。

話は変わるが、19年も使っていた腕時計が壊れたので時計屋に持って行ったのである。
針が動いてくれない上に、「りゅうず」をぐりぐり回していたら「長針を12時の位置に持ってきても短針が時刻ピッタリを指さなくなる」という、ちょっとわかりにくいかもしれないけどよくよく考えてみると大問題、という状態になってしまったのだ。

ところが、だ。
時計屋(というか、いわゆる家電量販店の時計修理コーナー)のカウンターに時計を出した時、彼は動いていたのである。ためしにその時の時刻に針をあわせてみると、長針も短針もピッタリとその時刻を指す。つまり、ちょっと見た感じには健康体に戻っているのだ。
動いている時計を前に、店員にどこが壊れたのか説明するのは、意外と難しいものである。説得力がまったくないのだ(「実は時計が動かなくなりまして。いや、今は動いているんですけど」みたいな)。
というわけで、修理コーナーの店員に動く時計を見せてそのまま帰ってくるという、これ以上ないくらい無駄な作業をすることになったわけだ。「また調子が悪くなったら持ってきます」と、すこし謝っている雰囲気で話してしまったのだが、実は謝るほど悪いことをしていないというのが切ないところだ。

それなのに。
帰宅して、「まあ、無駄足だったけど、なにかの拍子で直ったということもなくはないし」とかなんとか呟きながらカバンから取り出した時計は、すっかり止まっていたのだ。

今回の三連休は、そんなことばかりなのであった。
もしかすると、知らない間にどこかの魔法使いを怒らせるようなことをして、地味に意地悪されているのかもしれない。僕にとってはそれくらい不可解で、なんとももやもやと消化不良の連休なのであった。

ということで、これからの残り時間は、椅子の上に体育座りして、録りためていたテレビ番組を観ることのみに費やすことにした。

まったくもう。