CITRON.

のん気で内気で移り気で。

しだれ桜でゴーゴーゴー。

どちらかというと、あまりテンションの上がらない、ご機嫌ややナナメ気味の一日であった。 二日酔いだし、楽しみでもなんでもない電話を一日待っていなければならなかったし、そしてその電話は結局かかってはこなかったし、その他諸々、なんとも踏んだり蹴っ…

ある中年サラリーマンは通勤時にだいたいこんなことを考えている。

手元にある清涼飲料水の缶に、「軽く振ってお飲みください。強く振ると中身が飛び出すことがあります」というような注意書きがしてあるのを見て、意外と微妙なコントロールが求められているんだな、と思い知った次第である。 今まで缶飲料から中身が飛び出し…

ミド戦記その2:そんな装備で大丈夫か?

さて。 久々に冒険者としての活動をはじめることになったわけだが、だからといって「ではさっそく」とばかりにいきなりダンジョンに直行したりはしないのである。なんといっても僕は大人なのだ。あの頃の、ヤンチャで無鉄砲な少年時代の僕とは違うのだ(まあ…

四月馬鹿未遂事件。

エイプリル・フールに嘘100%の文章を書こうと思い、普段の自分の生活にはまったく縁のない、バイクや革ジャンやアナログ・レコードや海岸沿いの道路や高いウイスキーについて調べていたらいつの間にか週末が終わってしまった。 なんだかとても残念な気持ちで…

桜の樹の下には。

会社近くの公園にある桜の木の下には、大人の男がひとり。 スーツを着て、ブルーシートの上に座っている。 その表情からは彼の感情は読みとれず、そばを歩く人たちの視線を浴びながら、静かに座っている。 花見の場所取りなのだろう。 そこは、毎年この時期…