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CITRON.

のん気で内気で移り気で。

『ラ・ラ・ラ・ランド』を邦題に。

ある日のこと。

まさか二回続けて『ラ・ラ・ランド』のことを書くことになるとは思わなかった。もともと、それほど興味のある映画ではなかったのだ。

本当にどうでもいい話なのだが、このタイトルを見るたびに、無意識に『ラ・ラ・ラ・ランド』と読んでいたのである。
「ラ」が一回多いのだ。
その上、「おお、そうか、ラは二回か」と認識した後も、油断するとつい、『ラ・ラ・ラ・ランド』と読んでしまうのである。
前評判もなかなかいいようだし(アカデミー賞ノミネート数史上最多タイ)、公開も近いということで、最近、映画情報サイトなどでタイトルを見かけることも多くなってきたが、いちいち「ラは二回の『ラ・ラ・ランド』」などと口の中で唱えながら読んでいるのだ。
どうも、僕の中に、「ラを繰り返す時は三回」という暗黙の了解的なルールが刷り込まれているらしい。

ララ。

ラララ。

……試しにラを二回繰り返したものと三回繰り返したものを列挙したが、なんとなく三回のほうが納まりがいいような気がする。大黒摩季(1995年に『ら・ら・ら』がヒット)や久保田利伸(1996年に『LA LA LA LOVE SONG』がヒット)の影響も考えられなくはないが、どちらもそれほど熱心に聴いた記憶はない。というか、この手の刷り込みはもっと幼い頃から無意識に行われているもののような気がする。

それと同様の事例かもしれないのでついでに書くが、サミュエル・L・ジャクソンという俳優の名前を口にするときに、ついつい「エル」を三回言ってしまうのは僕だけだろうか。

正解は、「さみゅえるえるじゃくそん」。
僕がつい言ってしまうのが、「さみゅえるえるえるじゃくそん」。
間違いだということはわかっているが、三回のほうが言っていて気持ちがいいような気がどうしてもしてしまう。
もっというと、これまた俳優のカイル・マクラクランはどうだ。
これもつい、「かいるまくらくらくらん」と言ってしまいたい気持ちにならないだろうか。
こちらの場合、「マク」、「ラク」と、二文字で区切ると違う発音になるにもかかわらず、続けて読んだときのリズムのよさかなんかに引きずられ、つい、「ラク」をオマケしたくなるのだ(少なくとも僕は)。

なんというか、清々しいほど「だからなんなんだよ」ということしか書いていない。基本的に、世の中に対して発信するというほど立派な情報を持ち合わせていないので、往々にしてこういうものを書いてしまうのだ。
ちなみに、この「だからなんなんだよ」も、反復系言い間違い(今、名付けました)を誘発する可能性が高そうだ。例えば怒りのあまり興奮気味、というようなシチュエーションの場合に、つい「だからなんなんなんだよ」とか言ってしまいそうなリスクをはらんではいないだろうか。
……いやまあ、それこそ、だからなんなんなんだよ、という話なのではあるが。