今日は夏日になったらしい。
確かに暑かった。日中、建物の中にいても暑かった。
こんな日にネクタイをしめているなんて、なんのガマン大会か、と思った。
これじゃあ、帰ったらビールを飲むしかないな、とも思った。
少し前まで、我が家にも休肝日なるものが存在していたのだが、現在、休肝日をお休みしている状態なのである。「いやこれは疲れた疲れた」とか「いやこれはストレスストレス」とか言いながら「今日のところはまあ大目に見ておくか」というような言い訳をしつつビールと我が家で呼ばれているところのそれによく似たお安いやつを飲んでいる。
まさに、ビールと我が家で呼ばれているところの（以下略）を飲む理由を探して生きているような毎日だ……というのはさすがに大げさだが、我が家で休肝日に制定されていた火曜日と木曜日はなんとなく後ろめたい気分になる。
そもそも我が家の休肝日は「やはりもう若くはないのだから健康には気を配らないと」という奥さんの意見が採用されて制定されたのだが、その対象者は僕だけなのだ。僕が飲まない日は基本的には奥さんも飲まないのでずっと気づかなかったのだが、それは単に僕に気を使ってくれているだけで、場合によっては躊躇なく飲むことにしているらしい。「場合によっては」とはどういうことかというと、例えば「テーブルに餃子がある」というような状況だ。
それはさておき、問題は明日なのである。
きっと朝には「そろそろ休肝日を復活させないと」というような決意をしているのだろうが、その決意を一日持続させることができるだろうか。
自分のことながら、明晩の我が行動がまったく読めないのであった。
