なんと、今週末はもう12月なのである。
来週ははやくも忘年会だ。それも2回もあるのだ。
そういえば、忘年会とは何を忘れるためのものなのか。「年忘れ」という言いまわしもあるが、年を丸々忘れるというのもいささか大ざっぱな把握の仕方のような気がする。ここは素直に辞書をひいてみることにしよう。
ぼうねんかい【忘年会】
その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会。[季]冬。
(大辞林 第三版)
……なるほど。苦労を忘れるための宴会なのだ。一年の最後に、その年の苦労を忘れ、新たな年を迎えるということか。
となるとやや気になるのが、今年がまだ二十日以上も残った状態で行われる我々の忘年会だ。忘年会以降大晦日までの苦労は、忘れることなく体に刻み込まれてしまうのだろうか。あるいは、来年の忘年会まで持ちこされて、そこで忘れることができるのだろうか。
忘年会が終わったあと、残りの日々を僕はどういう心持ちで生きていけばいいのだろう。なんだかとても心配になってきた。