CITRON.

のん気で内気で移り気で。

幸せが戻ってくるその日まで。

おそらくは数年ぶりにハッピー・ターンというお菓子を食べたらやたらと美味くて驚いた。
この驚きについては、食べたのが久しぶりという状況が大きな要因になっているという自覚はある。いやしかしそれにしても美味かった。
口に入れてひと噛みした瞬間、思わず「うまっ!」と言ってしまった自分の行動をなかったことにはするまいぞ。

そういう意味でいうと、たまにかっぱえびせんを食べると「やめられないとまらない、というキャッチ・フレーズを考えた人は天才だな」と思う。だって、やめられないし止まらないんだもの。

ちなみにハッピー・ターンとは、「幸せが戻ってくるように」という思いを込めて命名されたらしい。
不景気な時期に発売されたからとのことだが、なんというか、「パウダーのことばかり気にしてすみません」などとあやまりたくなるような、実に真面目でやさしいネーミングだ。
などと想像しつつ食べると、少し味わいが深くなったような気がする。もちろん気のせいだ。そのままでじゅうぶん美味しいのがハッピー・ターンなのだ。
ぼりぼり。