CITRON.

のん気で内気で移り気で。

S.F.(さみしくて、ふしぎ)

夜中にテレビゲームをしていて、ほろほろと泣いてしまった。
テレビゲームで泣いてしまうという状態がやや子供っぽい感じはするが、その時間帯は深夜なのでそういう意味では大人っぽいともいえるかもしれない。もう少し補足すると僕のそばには今日飲み始めたにも関わらずほとんど空になっている(ボトルなのに)特価398円(税別)のワインがある。ワインとくればますます大人っぽいような気にもなるが、それはそれで、「いい大人が夜中に安ワイン飲みながらゲームして泣いてるってどうなのよ」という新たな議題が出現しそうではある。ましてやワインのお供にバタピーまであるときた。こうなるともう、美容という観点でも「どうなのよ」という状況だ(ただまあ、美容という観点でものを考えたことなどほとんどないのだが)。

ただ、週末の夜のひとときくらい、こういう時間を過ごしてもいいような気はする。きっと、自分でも気づかないほどに繊細な、僕にそうさせるような理由があったのだろう。
人生に無駄はなく、酔っぱらってテレビゲームやってほろほろと泣くようなこんな夜も、きっと今の僕には必要なことなのだ。
……というような言い訳をいちいち考えてしまうのが、大人の悪いところだ。

よく、「トシをとると涙もろくなる」みたいなことをいったりするが、基本的にはそれは本当のことなのだなあ、と思う。
ただ、「涙腺がゆるくなる」という表現に代表されるような、本来止めておかなければならないところが加齢とともにだらしなくなる、というのはおそらく100点の答えではなくて、涙腺が「崩壊」だか「決壊」だかした時に充分に流れるだけの涙がたまるまで、何十年もかかるということなのかもしれない。

それにしても、バタピーのカロリーというのはものすごいものだ。空袋に書いてある表示を見て別の意味で涙が出そうになる。単価当たりのカロリーということでいうと、おそらくヤマザキパンのナイススティックなみのコスパの良さだろう。