自分用のシャンプーを切らしてしまい、その上買い置きもなかったので、娘のものを拝借している。ちなみに、新しいシャンプーを買うのを忘れ続けているので、３日連続で拝借していることになる。つい「拝借」という書き方をしてしまったが、返すつもりは今のところない。
椅子から立ちあがるとか人に呼ばれて振り返るとか、頭が大きく動くときにほんのりとシャンプーの香りが漂う。その匂いが僕を少し落ち着かなくさせるのは、それは娘の匂いでもあるからだ。
娘の匂いなんて、その時に夢中になっている味の濃いお菓子の匂いだと思っていたのだが、そうなのか、いつの間にか娘はシャンプーの香りのする人になっていたのか。
まるで、女の人みたいじゃないか。
なんて生意気なんだ。
