昨日まででほぼ終息していたセキがまた出てくるようになった。実に不思議だ。
昨日から今日にかけて、なにか急激な環境の変化があったのだろうか。
考えてみると思い当たるところがなくはなく、そういえば今日、旅行に行っていた娘が帰ってきたのである。
娘の帰宅と風邪のぶり返しに関連があるとは思えないが、一応、今起きている事象について娘にアナウンスすることにした。
「なんとも不思議なことがあるもんですね」というような、ちょっとした雑談のような感じの軽いタッチで、
「君が帰ってきたら風邪がぶり返した」
というようなことを言ってみた。
旅行疲れですっかり目つきの悪くなっていた娘は、目つきはそのままでこちらをちらりと見ながら、
「何？」
と聞いてきた。
なんだか妙に凄みがあって、我が娘ながらとても迫力があったので、僕は、
「いえ、なんでもありません」
と言うことにした。
それにしてもその凄みはなかなかのもので、まるで大人の女の人のようであった。
いつの間にあの迫力を出せるようになったのだろう、と、少し感心した。
