CITRON.

のん気で内気で移り気で。

1月2日の二日酔い。

西東京の実家に年始の挨拶に行く。
東京といっても市外局番は03じゃないし、電車のドアはボタンを押して自分で開ける。23区より確実に一段階は寒い。

その寒さのせいかどうかわからないが、実家に向かう電車の中で謎の腰痛に襲われ、実家に到着後はじめて口にするのがロキソニンという、「新年早々親に心配かけてどうする」というマイナスからのスタートになってしまった。「マイナスからのスタート」というのは、もちろん僕の気分的なもので、ウチの実家に何か特殊なルールがあるわけではない。

僕が実家に行く理由の大半は、パソコン、テレビ、スマートフォンあたりのトラブル解消になるわけだが、今日は純粋に遊びに来ているわけで、半日実家にいて、何か食べている記憶と昼寝をした記憶しか残っていない。これこそが正しい実家での過ごし方、これこそが正しい寝正月といえる(感想には個人差があります)。

とはいえその状態を簡潔にまとめると、「薬を飲んで、食事をして、寝る」という、ものぐさな病人の日記のようになりかねない。
お酒を飲んでいない状態でこの状況だと本当にさみしい感じになってしまうが、不幸中の幸いというかなんというか、この時の僕はほぼ泥酔状態で、その寝姿はどこからどう見ても酔っ払いのそれであったはずだ。
赤ら顔をして床の上で熟睡している酔っ払い、というのも拡大解釈すれば正月っぽい風景といえなくもない。ああ、お酒をたくさん飲んでいて本当によかった、と痛感した次第である。

もちろん冗談です。
飲みすぎはいけません。
……と、帰りの電車で気の早い二日酔いの症状に襲われつつ反省したのである。