CITRON.

のん気で内気で移り気で。

オールレンジ市原市。

千葉県には市原市というところがあって、ふと思うと、この「市原市」という3文字はなかなか味わい深い並びになっている。
市の名前に「市」という文字が入っている。そのうえ、字数や配置の関係で、

市原市

……は、左から読んでも右から読んでも「いちはらし」になる。だからなんなんだ、という話ではあるのだが、なんとなく「ほほう。そうきましたか」という気分にはなる。いや、そんな気分にならない方のほうが多いかもしれないが。

左から読んでも右から読んでも「いちはらし」なら、当然、上下も同様で、



……は、上から読んでも下から読んでも「いちはらし」だ。ここまでやってしまうとどうしても想像してしまうのが「ななめはどうなのだ」ということで、その流れで僕の頭の中に生まれた字のかたまりがこれだ。

市市市
市原市
市市市

……全方位型「市原市」である。
これぞ死角無し、どの方向からどう読んでも「いちはらし」である……と思ったのだが、素直に日本語を読む気持ちで見れば、これは「いちいちいちいちはらしいちいちいち」となり、「ウトウトしながらキーボードを打つと、こうなることってあるよね」という誤打鍵の結果のようでもある。

ちなみに、東京都にある町田市は、大昔は町田町と呼ばれていたらしい。
ということで、

町町町
町田町
町町町

これが全方位型「町田町」だ。
「町」という漢字にも「田」が含まれているので、非常に田んぼ率の高いかたまりになってしまった。
遠目に見ると、昔のマイクロソフト・ウインドウズのマークに似ていなくもない。