CITRON.

のん気で内気で移り気で。

飲み会はある意味、はじまる前に終わる。

今日は、会社の先輩が企画と幹事を担当した飲み会なのであった。
お手伝いを命じられたので、補佐として、参加者への連絡、日程と場所の選定をする。適当に居酒屋を選び、予約もした。
僕がいうのもアレなのだが、なかなか面白いメンバーがそろったと思う。

仕事の都合で、僕自身は30分くらい遅れることになったのだが、会場に向かいつつ、つい、「これだけ面白いメンバーがそろっているのであれば、僕は行かなくてもいいのではないか」と思ってしまうのはナゼだろう。日時を決めて場所を決めて、当日そこにメンバーがそろったことが確認できた時点で安心してしまって、自分の中で小さな達成感が発生しているのだ。なんなんでしょうねこの感情は。にわかプロデューサー気取りなんでしょうか。
もちろん、行くのがイヤということでは全然なく、行けば行ったでそれなりに楽しんでくるのだが、もうかなり昔、おそらく、会社に入って、飲み会の幹事っぽいことをやるようになってからずっと、そういうことを考えてしまうのである。結局のところコミュ障属性の自分なので、もしかしたら「外で飲み会」と「自宅のフトンの中で本を読む」を天秤にかけてしまうというクセがいまだにぬけていない……というところもあるのかもしれない。

飲み会はなかなか楽しかった、ような気がする。誰とどんなことをしゃべっていたのか、ほとんど覚えていないのだ。全体的に楽しそうな雰囲気になっていればいいなあ、と幹事補佐としては思う。

帰る途中、自宅近くのスーパー・マーケットで、ポテトチップスとハイボールの缶を買う。
無意識にポテトチップスを手に取ってしまうということは、まだ風邪は抜けていないようだ。