CITRON.

のん気で内気で移り気で。

プリーズ夢占い。

理由はわからないが、「今すぐペンネームをつけなければ」と決意した。

……という夢を見た。
夜中に目を覚まし、「これって夢占い的にはどういうことなのよ」などと思いつつ、枕元に置いてあるメモ帳が開かれた状態であることに気づく。もしやと思い開かれたページを見てみると、そこには知らない人の名前がボールペンで殴り書きされている。
まったく記憶にはないのだが、おそらくこれは僕のペンネームなのだろう。
何を考えて命名したのかわからないが、変にかわいらしい。

今から数年前、中学三年生の娘に、「お父さんには中二病入ってる」と言われ、けっこうショックを受けたことがある。中三の娘に中二と認定された父親というのは、娘に対して目上の者として接していいものなのだろうか。むしろ、先輩というような呼び方をしたほうが自然なのではないか……等々、親子の位置関係がおかしなことになりかねない大事件であった。
娘がどれほどの洞察力を駆使してそんなことを言ったのかわからないが、「中二病」という言葉自体は僕と相性がいいような気はする。今回、考案したペンネームにいわゆる中二病的要素はないが、なんとなく、持て余した自意識に翻弄されている感じがしないでもない。

僕のもうひとつの名前は、平川水鳥という。
とはいえ、今のところ、使う予定はない。