CITRON.

のん気で内気で移り気で。

大人の戦法。

台風一過のあと、手のひらを返すように暑くなった世界の中で、「やるな自然」とつぶやいたのであった。 上着が必要になるほど肌寒く、強い雨と強い風の音を聞きながら過ごした昨日がまるでウソのようだ。 今日は昨日より気温が10度近く高くなるらしい。さっ…

「バカバカしさに忠誠を誓う」ために。

携帯を使っていると、けっこうすぐに本体が温かくなるようになった。電池の持ちも悪くなってきているし、これはいわゆる「バッテリーがへたる」というやつなのかもしれない。 先日発表された新機種は、ケーブルにつながなくても充電できるようになったらしい…

勇者はぼんやり腕を組む。

時間を見つけてはコツコツと進めている『ドラゴン・クエストXI』がなかなか終わらない。 極力、ネットの攻略情報などに頼らずに冒険しているので、自分のいる位置が物語的にどれくらいのところなのかハッキリとはわからないのだが、とはいえそろそろかな、と…

ミサイルのある日常。

朝の通勤電車の中で、YouTubeの動画を観ようかやめようか迷っていたのだ。あまり外で動画を観る習慣がないので、今、動画を観た場合、それが僕に与えられたデータ通信量にどれだけの影響を与えるのか予想がつかない。ちなみに動画は約20分。とてもたくさんの…

命果てるまで。

先日、献血した時にもらった粗品というかオマケが長期保存可能なタイプのカロリーメイトだった。災害対策の備蓄用として、企業、自治体向けに作られた製品らしい。ちなみに保存可能期間は3年間だそうだ。 ただし、というか、ところが、というか、今、手元に…

ストロベリーとホルスタイン。

アルコールのパッチテストの結果によると、どうやら僕はお酒に強いらしい。 これはなかなか意外な結果であった。お酒をひとくち口に含めばたちまち顔が真っ赤になり、5口も飲めばもはや何を言っているのかわからなくなるというこの自分が、まさかこういう結…

今日の日和は。

雨が降ると思い長い傘を持って出社したにもかかわらず、結局、出番のない傘をそのまま持って帰るような日。つまり今日のような日に名前をつけようと思う。 使いもしない傘を輸送しただけなんて悔しいではないか(そうでもないですか?)。あえて使わない傘を…

プリーズ夢占い。

理由はわからないが、「今すぐペンネームをつけなければ」と決意した。 ……という夢を見た。 夜中に目を覚まし、「これって夢占い的にはどういうことなのよ」などと思いつつ、枕元に置いてあるメモ帳が開かれた状態であることに気づく。もしやと思い開かれた…

しょせんはほんの数センチ。

鏡の前で確信した。 今日、髪を切ってくれたお姉さんは、「これくらい切って下さい」という僕のオーダーを、「これくらいに切って下さい」という風に聞き間違えたようだ。 僕の髪は決して長いわけではないが、それでも「3センチ切って下さい」と「3センチ…

夜中の世迷い言に小沢健二を少々。

「せかいのおわり」というと、いまだにミッシェル・ガン・エレファントの『世界の終わり』をまっさきに思い出してしまい、「まあ、しょうがないよな、同じ名前なんだし」などと思いつつ調べてみると、ミッシェル~のデビュー曲である『世界の終わり』はもう2…

雨上がり、リンダリンダ。

朝、駅に向かって歩いていると、少し先にひょろんとしたゴムひものようなものが落ちている。そのひもの片方の端はなにか濃いグレーのものにつながっているのだが僕の視力ではよくわからない。ひもの先端は細くなっていてゆるやかなカーブを描いている。その…

じじい再定義。

僕の娘はアンジャッシュのコントが好きなようで、コンビで出演する番組があると録画して観ていたりする。特に意味もなく、単なる雑談として、「児嶋と渡部、どっちが好き?」という質問をしたことがあるのだが、その答えは「ネタは好きだけど人間としては特…

イマココ。

昨日、使っている目薬を怪獣扱いしたバチがあたったのか、会社のカバンに目薬ポーチを入れるのを忘れてきてしまったようだ。 ということはつまり、今朝の分の点眼ができないわけだが、一生付き合っていく目薬で、一度くらい点眼するタイミングをなくしても誤…

手のひらの三大怪獣。

アゾルガ、ルミガン、アイファガンというのが、今使っている目薬の名前である。どういうわけか、どれも怪獣のような名前だ。 病院で処方される薬の名前って、もう少し親しみやすいというか、効能がわかりやすい名前にするわけにはいかないのだろうか。 「名…

美しき数十人。

会社から帰る電車の中、ふとやることがなくなった時、たとえば、目が疲れていて本を読む気が起きず、音楽でも聴こうかと思っても無線接続のヘッドフォンの電池は切れている、というような時に、とりあえず眉毛を抜いてみることにした。 僕の眉毛は無駄に元気…

S.F.(さみしくて、ふしぎ)

夜中にテレビゲームをしていて、ほろほろと泣いてしまった。 テレビゲームで泣いてしまうという状態がやや子供っぽい感じはするが、その時間帯は深夜なのでそういう意味では大人っぽいともいえるかもしれない。もう少し補足すると僕のそばには今日飲み始めた…

疑惑。

子供の頃から思っていたのだが、気温が低くなると寝てばかりいるというのは、もしかすると僕はまっとうな哺乳類ではないのかもしれない。 そもそも、気温が低くなると寝てばかりいるとか、雨が降ると眠くなるとか、少なくとも21世紀を生きる人類とは我ながら…

消失したものは。

会社のトイレで個室に用があるとき、けっこうな確率で待ち行列に出くわすことがある。僕はどちらかというとノマド派で、行列に並ぶよりは他のフロアの空きトイレを探す道を選ぶのだが、今回言いたいのはそこではない。 トイレの空きを待つ人は、かなり高い割…

人間なんて。

今日も冴えない一日だった。 正確には、今日はまだ終わっていない。ただ、今日の分の仕事が終わったというだけだ。とはいえ、今日の残り数時間にとてつもなく素晴らしいことが起きて、冴えない一日がチャラになる、というようなことを考えられるほど強いメン…

個人的大恐慌。

「たいへんだ、花澤香菜がショートカットをやめるらしいよ」という娘の報告に対して、「花澤香菜ってショートカットなんだっけ」と返答した瞬間、彼女の中から、何かが落ちてくるような音が聞こえてきた。高く投げ上げたボールが落ちてくるときに付けられる…

甘い挑戦。

そこそこ元気に生きているというだけでお祝いされる誕生日というものは、日ごろお祝いされることに縁のない僕のような者には大変希少性の高いありがたいものなのである。 仮に、今日という日が自分の誕生日でなかったとしても、近しい者が誕生日だったりする…

新しいペン。新しい言葉。(『パターソン』のことを少し。)

新しい筆記用具を手に入れると、それだけで、ほとんど条件反射的に、気持ちがうきうきする。キャップを外したりボタンをノックしたりしてペン先を出し、そのへんの紙の上をさらさらと走らせる。描くものは意味のない線だったり、たった今まで聴いていた歌の…

サラリーマン疾走。

いわゆるママチャリと呼ばれるタイプの自転車と一緒に、彼女はぽつんと立っていた。 右手でハンドルを握り、腰のあたりに車体を寄りかからせている。街灯の明かりの下で、左手に持った紙を見ながらあたりをおどおどと見渡しているように見える。 そこはなん…

水面に光。

いつからか、外でお酒を飲むと視界が暗くなったり音が聞こえにくくなるようになった。 自宅で飲んでいるときや休日の外飲みではそういうことは起きず、仕事の後の飲み会でたまに起きる程度のことなので、日頃はすっかり忘れている。その時になって、「あ、そ…

驚異の座るだけダイエット。

夏休みが終わって一週間と少し。 「なんとなくそんな気がする」とぼんやり思っていたことが確信に変わった。 会社に来るとやせる。 これがいいことなのか悪いことなのか即座に判断はできないが、本当のことである。毎日ほぼほぼ座っているだけなのに、とても…

可能性という名の幻について。

ここ数週間ほど、毎日少しづつちびちびと楽しんでいる物語で、登場人物が記憶喪失になった。 それはそれで心配な事件ではあるのだが、ふと考えてみると、小説や映画の中でちょいちょい……とはいわないまでも、わりとよく登場し、そのわりには身近なところで見…

才能。

たとえば、朝の通勤電車で、座席に座っていたとする。横長の、いわゆるロング・シートというやつだ。この時の、ひとりが座るために必要となる標準的な幅を1.0としよう。 僕の右隣には、幅を1.3ほど確保して座っているおじさんがいる。だからといって身体が特…

誰にも言えない忠誠心。

こういうのを「パワー・ワード」というのだろうか。 ここ数週間で触れたいくつかの言葉の中で、もっとも自分にしっくりくるのがこれだ。 僕は思春期のころから(無意識のうちに)これについて忠誠を誓っているのだが、いつからか、 「バカバカしさにかけては…

レンタル雨天決行。

夕方からどしゃ降りの雨が降り、ゴロゴロとカミナリも鳴った。 カミナリは苦手だ。今日みたいな、お腹に響くような轟音を聞くと、僕の中の奥の方にある生き物の基本的な部分ががくがくと震え出すような気がする。 傘も持たずに外出していた娘が、パーフェク…

曇天気分。

こんなことはめったにないことだと思うのだけれど、今日、知らない女の人が泣いているのを2回も見かけてしまった。 ひとりは会社の休憩室でたまたまとなりに座った人で、電話をしている最中に泣き出してしまった。外国の言葉で話していたので、会話の内容が…